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サイズ・色・帽子ブランドの種類が春夏秋冬で豊富な老舗のメンズ、レディース帽子通販専門店ライオンドウです。今回のブログは、「パナマハット、パナマ帽とは?素材やその由来など」について書きたいと思います。
~目次~
パナマハットとは?

パナマハット、パナマ帽の素材とは?
パナマハットまたはパナマ帽は、パナマ草(トキヤ草)を使用したハットのことです。素材であるパナマ草(トキヤ草)の葉を細かく裂いて紐状にしたものを手作業でひとつひとつ編み上げてつくられます。エクアドルが本場とされています。
パナマハット、パナマ帽の歴史や由来とは?
パナマハットの特徴
ホワイトのカラーにブラックのリボンがついているものが人気です。白さが引き立ち、見た目にも美しいのが特徴です。パナマハットは高級なものほど網目が細かく等級が分かれています。手頃なものであれば1万円くらいから、高級なものでは20万くらいするものまであります。高級なものは手触りもなめらかで、まるでシルクのようなきめの細かさとしなやかさ、弾力があります。近年は中折れハットのタイプだけではなく、ボーラーハットのかたちなども出てきています。
パナマハットのかぶり方や注意点
パナマハットは、つまみと呼ばれるクラウンの先の部分が手でつまみやすいかたちになっていますが、非常に割れたり壊れやすくなっているために、そこを手でつまんでかぶったり脱いだりしないほうがいいです。飾りというかデザインであると考えてほしいところです。通常はツバの部分をもってかぶるほうが傷みにくく、帽子も長持ちします。
パナマハットの似合う人や顔の形について
パナマハットはツバが広いものが多く、比較的多くの人に似合う帽子だと思います。基本的には、卵型の顔の人や面長の人、ひし形の顔の人などにオススメですが、ツバの長さやクラウン(頭部分)のシルエットによっては四角顔やホームベース顔、八角形の顔の人にでも似合う帽子となっています。
パナマハットの補修・お手入れ方法
パナマハットは高級品でありますが、一般的に洗濯ができない帽子で、取り扱いを気をつけないと様々な破損や痛み、価値を損なう恐れがあります。しかしながらお手入れなどに注意すると数年から数十年かぶれる帽子です。大事にかぶりましょう。
破れる・穴があく
特にトップの先端のつまみの部分を手でつまんでしまうことによって、やぶれたりしてしまいます。そうなるとなおすことは難しいので、なるべくツバをもって脱いだりかぶったりしましょう。やぶれてしまったものをどうしてもなおしたい場合は専門店で相談するか、裏側からボンドなどで補強するしかありません。(自己責任になります。)穴があいた場合の補修はほとんど無理でしょう。メーカーによっては予め内側からテープで補強しているパナマハットもあります。
汚れる
トップが汚れるなどの場合は簡単なものであればブラシでとるか、消しゴムなどで軽くこするととれる可能性があります。液体などが染み込んだ場合はかなり難しいですが、ベンジンなどを染み込ませた布などで拭くととれる場合があります。(まずは目立たないところでお試しください。)
汗ジミ・黄ばみ
帽子のツバやリボンの部分が汗で染みになったり、黄ばんだりすることがあります。お湯で蒸した手ぬぐいなどで拭き取るとややとれることがありますが、新品のようにはなりにくいです。そうなる前にもとから汗とりテープ、ライナーテープといったテープをつけておくと染みや黄ばみの予防となります。
日焼け・変色
日焼けして変色してしまったものについてはなおすことはできません。そうならないように普段から風通しの良い、日の当たらないところに保管することが大事です。
型崩れ・変形
かたちが崩れてしまったものをなおすのも難しいです。まずは専門店にご相談ください。そうならないように普段からの保管方法にも注意です。ボール紙を丸めて筒状にしたものに帽子を逆さにしてしまうとツバに負担がかからずに保管できます。どうしてもついてしまった型はスチームなどを当ててかたちを整えるとなおることもあります。(自己責任でお願いします。)ただスチームを当てすぎると糊(のり)がとれてしまう恐れがあります。
濡れる
パナマハットは雨に弱いです。濡れてしまったものは、型が崩れてしまう可能性があります。そうなると上記のようにもとに戻すのはむずかしくなります。あらかじめ防水スプレーをかけておく、雨がふったらすぐに脱ぐ、かぶらない、などの対処が必要でしょう。(防水スプレーは目立たないところで試してからにしてください。)
折りたためるパナマハット
パナマハットは基本的に折りたたむことはできません。素材は比較的しなやかではあるが、折り曲げてしまうと割れてしまいます。しかしながらオプティモと呼ばれるパナマハットは折りたたみが可能であるとされています。センターのラインでたたむことが可能なパナマハットになっています。しかしながらやはりパナマハットであるので、痛むのが早くなるためにあまり折り曲げないほうがよいでしょう。
いつからいつまでの期間?
パナマハットのかぶる時期は昔は7月、8月くらいの真夏にかぶられることが多かったですが、近年は比較的長い期間かぶられているように思います。早い場合は春先の4月、5月くらいから遅い場合は9月くらいまでかぶられている印象です。特に決まりはありませんが、白さが映え、涼しさを感じる素材のため、日陰の日というよりは日差しが強い日にかぶるのがよいでしょう。
メンズ?レディース?
以前はメンズというイメージの強かったパナマハットですが、近年はレディースでも人気の帽子です。比較的ツバのせまいものを男性が、ツバの広いものは女性が好む傾向がありましたが、こちらも境界線は特になくなってきています。頭の大きいサイズのものや小さいサイズのものもラインナップが増え、着こなしにも幅ができるようになりました。
パナマハットとペーパーハットやストローハット、麦わら帽子の違い
パナマハットはパナマ草といわれる草を使用して編み込んだ帽子のことを指します。ペーパーハットは文字通り紙繊維でつくられていて、麦わら帽子も麦わらからできています。ストローハットは天然素材のものでつくられることが多く、基本的に素材の違いが名前の違いにつながっています。一般的にパナマハットの方が、ペーパーハットやストローハットに比べて素材の貴重さや手編みにかかる人件費などの面から高価になっています。

