ハット、キャップ、ニット帽、ベレー帽、ハンチング、キャスケット、などの帽子があるが、そういった代表的な帽子のかたちのほかにも様々な種類の帽子が存在する。いろいろな帽子を紹介したい。
帽子の種類
ハット
主につばがクラウン(トップ)部分に1週ぐるりとあるものを指すことが多いです。詳しくは「ハットとは?中折れ帽子とは?」を参照ください。
ソフトハット
一般的に中折れハットなどと呼ばれることもある。厳密な定義では中折れハットとは真ん中が折れたようにくぼんでいるかたちを指す。センタークリースともいう。その他にもティアドロップ型(涙型・流線形型)、ダイヤモンドヘッド型などがあり、トップの型によって呼び方が異なる。ソフトハットとは柔らかいフェルトハットの総称なのでソフトハット=中折れハットではなく、中折れハット=センタークリースである。
ストローハット(麦わら帽)
ストローハット、または麦わら帽という、天然草を使用したハット。近年はいろいろな素材でつくられているので、見た目が麦わらでつくったようなペーパーハットなども存在する。
アルペンハット
バックの部分が上に上がったハット。主に中高年に人気のあるかたちである。トップが平らで、かぶりやすい。
ボーラーハット
トップが丸いハット。コーク氏が提案したことからつくられたハットということでコークハットとも呼ばれることがある。
カンカン帽(カンカンハット)
英語ではボーター、フランス語ではキャノチェとも呼ばれる。トップが平らで円筒形、比較的つばの短いつばがついている。叩くとカンカンと音がすることから名前がついた。素材は麦わらである。
メトロハット
メトロハットとはいわゆるトップが丸いサファリハット。幼稚園や保育園などの制帽として採用されることもあるかたちである。頭にフィット感があるかたちである。
サファリハット・バケットハット
トップが平でつばのついたハット。厳密にはサファリハットは探検帽としてつくられたもので、バケットハットはバケツをひっくり返したようなハットである。
ポークパイハット
トップが平らで円筒形になっている。つばが短く、ポークパイというパイに似ているから名前がつけられた。カンカン帽にも似た見た目だが素材が麦わらとフェルトと違う点が大きい。
シルクハット
トップが高く、トップハットとも言われる。ネタが隠しやすく、マジシャンなどが愛用したハット。主に社交場などでかぶられていた。
テンガロンハット
テンガロン(=10ガロン)の水が入ることからテンガロンハットとつけられたという説もあるハット。カウボーイなどが好んでかぶっていた。
チロルハット
チロリアンハットともいう。チロル地方の農民が愛用していたことから名前がついている。サイドの羽根、ロープが巻き付けてある点などが特徴。
キャペリン
キャペリーヌともいう。つばの長い女性用のハット。エレガントな魅力がある。トップは丸いものが多い。
クロッシェ
釣鐘型のハット。バケットハットに似ている。ほとんど差はないが、クロッシェは腰と言われるベルト部分に切り返しがなく、レディース向けにつくられたものが多い。
セーラー
その名の通り、セーラー(=水夫)の帽子とされていたもの。主にレディースのハットのかたちとしてかぶられている。全体的に丸みのあるかたち。
クラッシュハット
折りたためるハット。バケットハットのようなかたちのものもある。やわらかな素材でできている。
チューリップハット
主に6パネルでつくられることの多いハット。昔ノッポさんがかぶっていたことから印象に強いかたちである。
カクテルハット
パーティーなどでかぶる目的とされたハット。とても小さいので飾りのような帽子である。
ソンブレロ
メキシコでかぶられるトップの高い帽子である。
キャップ
主に前方につばのついた帽子。ひさしがついているので、日よけなどに良い。またハットにくらべてスポーティーな場面でも活躍する。詳しくは「キャップとは?」を参照。
ベースボールキャップ(野球帽)
主に6パネルのトップでつくられたつば付きの帽子である。野球をするときによくかぶられるので、ベースボールキャップ、野球帽などとよばれる。
サイクリングキャップ
自転車に乗るときにかぶられるキャップ。つばの部分が風の抵抗を受けないように上にあげることができる。
ワークキャップ
ワークキャップとは主に仕事や作業をするときにかぶられるキャップ。トップが平らであるのが特徴。
マリンキャップ
つばの部分に刺繍があったり、ロープの飾りがついていたりする。
ワッチ・ビーニー(ニット帽)
主にニット素材でできた帽子である。糸を編み上げてつくるもの、また糸を編み上げた後に縫製でかたちをつくるものなどがある。詳しくは「ニット帽とは?」を参照。
ワッチ・ビーニー
一般的なニット帽。つばがなく、伸縮性がある。編み方によって伸縮性などが変化する。
ショウちゃん帽
トップにボンボンがついたニット帽。「正チャンの冒険」という漫画で主人公がかぶっていたことから有名になった。
ハンチング
ハンチングとは狩猟用の帽子としてつくられた帽子である。つばが前に出ているのが特徴。
キャスケット
キャスケットとはハンチングがフランスで派生したもの。トップが大きいのが特徴である。
ベレー帽
ベレー帽は主に丸みのあるかたちでつばがないかたちである。
バスクベレー
フェルト素材でつくられたベレー帽。トップの部分にちょぼがついているものもある。
トーク
主に皇室などでかぶられることが多い帽子。つばなどがない。
その他の帽子
サンバイザー
日除けを目的としてかぶられることの多い帽子。スポーツの場面などで活躍する。
パイロット(飛行帽)
もともと飛行機乗りのための帽子としてつくられた帽子。耳当て部分がついていて防寒性も高い。
ウシャンカ(ロシア帽)
ロシアでかぶられることが多い帽子。防寒性がある。銀河鉄道999で登場したメーテルがかぶっていた帽子に似ていることからメーテル帽とも呼ばれる。
シャーロック
その名の通り、探偵シャーロック・ホームズがかぶっていたことから名前がついている。両サイドのつばが特徴。
ターバン
主にインドなどで愛用されている帽子。布をまきつけたようなかたちになっている。
デストロイヤー(目出し帽)
目の部分だけ穴が空いている非常に防寒性の高いニット帽。プロレスラーがかぶっていたことからその名前がついた。クリミア戦争で使われたことで戦った地名からバラクラバとして呼ばれることもある。