最終更新日:
サイズ・色・帽子ブランドの種類が春夏秋冬で豊富な老舗のメンズ、レディース帽子通販専門店ライオンドウです。今回のブログは、「ハットとは?ハットの種類やかぶり方、収納方法や洗い方について」について書きたいと思います。
~目次~
ハットとは?

ハットの定義とは?ハットとキャップの違いは?
ハットとは、主にツバ(ブリム)のついた帽子のことをさします。英語ではHATです。ハットとキャップの違いは何かというと、帽子を囲むツバの面積の違いがあげられます。ハットは帽子の周囲をぐるりとツバが囲んでいるのに対し、キャップはツバが前方のみついていたり、ツバ自体がついていないなど、ハットにくらべてツバのついているところが少ないのが特徴です。 ハットはキャップにくらべ、つばが邪魔になるので首を何度も振るような激しい動きにはむいていませんが、日よけになる布の面積が大きいためにより日差しの強い炎天下などのシーンに効果があります。あわせてUVカットの加工がされている場合も多く、太陽の紫外線から肌をより守る効果があります。
さまざまなシーンでみられるハット
登山・山登りやアウトドア、夏の海やフェスで紫外線を防ぐのにハットは適しています。ゴアテックスなどの雨にも強い加工がされた機能的なハットもあり、レインハットなどの防水加工されたハットは急な雨でも対応できます。 一般的にコットン生地などであれば、バケットハットやサファリハットなどがメジャーなハットのかたちとしてあります。
その他にも夏の季節であればペーパーなどの素材を使用した麦わら帽子、冬の季節であればウール素材を使用したフェルトハットなどがあります。その中でもフェドラ型(中折れ帽子)のハットは人気のあるかたちです。近年ではトップの丸いボーラーハットや円柱形のポークパイハットといったツバの短く、トップに特徴のある帽子がファッション性が高いアイテムとして再び注目されています。
主なハットの種類について
中折れハット・ソフトハット・フェルトハット・フェドーラハット(フェドラハット)・マニッシュハット
中折れハット・ソフトハットは、クラシックなスタイルで人気のあるかたちで、主にフェルトでつくられた秋冬物のハットのことをさします。トップの部分は前方につまみがあり、真ん中のあたりがへこんだシルエットが特徴的です。真ん中のあたりがへこんでいるためにつまみやすい形をしていますが、そこを持って帽子をかぶると傷むことが多いために両端のつばを持ってかぶる方がおすすめです。ソフトハットで有名なブランドはボルサリーノで、同名の映画が広まったことでギャングがかぶるイメージとして知られるようになりました。
フェルトハットは素材にフェルトを使用していることから呼ばれています。(ウールフェルトハット)などのように呼ばれることもあります。)フェドーラハット(フェドラハット)の由来は、舞台劇「フェドーラ」の主人公がかぶっていた帽子からついています。マニッシュハットは、英語で「男性的な」という意味合いで、中折れハットに男性的なイメージがあったことから呼ばれています。呼び方は異なりますが、どれも同じ中折れハットやソフトハットを指すことが多いです。
麦わら帽子・ストローハット・ペーパーハット・パナマハット
麦わら帽子やストローハットは、麦わらや天然素材でできた主に春夏用のハットになります。最近はペーパー素材でできたものも多く、洗濯可能な麦わら帽子やストローハットもでてきているので、そのクオリティは年々高くなってきています。ほぼ見た目は麦わら帽子やストローハットと同じですが、ペーパーハットは紙繊維でできたハットのことを指します。パナマハットは、パナマ草でつくられたハットのことです。それぞれ素材によって呼び方が変わっています。
サファリハット・バケットハット
サファリハットとは、もともとサバンナで狩猟をおこなうためにかぶられていた帽子です。日除けなどのために適度なツバがあります。同じようなハットにバケットハットなどがあります。バケットハットとは、バケツをひっくり返したかたちに似ていることからその名前がついています。
メトロハット・クルーハット
メトロハット・クルーハットは、トップの部分は丸みを帯びたハットで釣鐘のようなかたちの帽子です。昔の探検家などがかぶることが多いイメージがあります。
アドベンチャーハット
アドベンチャーハットは、アウトドアや野外フェスなどで人気の帽子で、主につば広のバケットハットのようなかたちをしています。ブッシュハットやブーニーハットと呼ばれることもあり、もともとはアメリカ軍の軍隊のハットがベースになっています。ツバが大きく、しっかりとした日よけになる帽子です。現在の用途は広く、釣りやキャンプや近所の公園にお散歩など野外での活動全般でオシャレにかぶれます。
カンカンハット・ボーターハット
カンカンハット・ボーターハットは、日本ではカンカン帽といわれて親しまれている帽子です。その昔は帽子に糊付けがされていて固い質感であったので、叩くとカンカンと音が鳴ったことからその名前がついています。トップが平らで、まわりに同じ長さのつばがぐるりと囲んだ帽子。似たかたちでポークパイハットなどもあります。
ボーラーハット・ダービーハット
ボーラーハット・ダービーハットとは、クラウン(頭部)が丸いハットを指します。ジェームスロック&カンパニー・ハッターズのウィリアム・ボーラーが顧客のトーマス・コークの要望で制作したことから、コークハットと呼ばれることもあります。
ホンブルグハット
ホンブルグハットとはトップに大きなへこみがあり、ツバの部分がカールしたのが特徴のハットです。日本ではテライ型としても知られています。ドイツのホンブルグで流行していたことからその名前がついています。
ハットの似合うかぶり方について
メンズのハットの似合うかぶり方
メンズのハットの似合うかぶり方は、基本的にはツバが地面と水平になるように目深にかぶります。帽子が浮いたようになったり、深くなり過ぎる場合はサイズがあっていない可能性があります。また帽子のかぶり方だけではなく、トータルのコーディネートもバランスがよく似合っているか確認しましょう。
レディースのハットの似合うかぶり方
レディースのハットの似合うかぶり方は、基本的には男性と同じようにツバが地面と水平になるようにかぶりますが、お好みによっては少し後方に倒すことで顔が明るく見えて柔らかい印象になります。左右に傾けることで少しクールな印象にもなります。自分にあった角度を試してみましょう。
中折れハット・ソフトハットの似合うかぶり方
中折れハット・ソフトハットの似合うかぶり方は、上記のようにメンズ(男性)とレディース(女性)でやや異なりますが、基本的にはツバが地面と水平になるようにかぶることで美しいシルエットになるようにつくられています。まずはサイズに注意してしっかりとかぶりましょう。
バケットハットの似合うかぶり方
バケットハットの似合うかぶり方は、中折れハットのようにツバが地面と水平になるようにかぶるのが一番基本になります。少し後方に倒して浅めにかぶり表情が見えるようにかぶるのもよいでしょう。バケットハットをかぶる場合にもサイズ感にはよく注意してください。
おしゃれ?ダサい?帽子のかたちごとの似合う帽子のかぶり方や選び方は?
ハットの似合う人や顔の形について
ハットは基本的はクラウン(頭部分)の形とツバの長さによって似合う人や顔の形が違います。トップに丸みのあるボーラハットのようなハットは丸顔の人に、ツバが長くトップの低いハットは面長の人に、トップが角張っていてボリュームのあるハットは四角顔やホームベース顔、八角形の顔の人に、バケットハットなどは逆三角形型の人やひし形の顔の人に似合います。卵型の顔の人は比較的全部のハットが似合うでしょう。
ハットの収納方法・保管方法について
ハットの収納方法・保管方法は、帽子のツバを傷めないように気をつけて保管します。一番良い方法は、長方形のボール紙を丸めて筒のようにして、その中にハットを逆さにします。ハットを逆さにしてツバが地面に触れないようにすることで、ツバに余計な圧力がかからないので、ツバが曲がったり、変な形に型崩れしません。
中折れハット・ソフトハットなどは、ウールやフェルト生地で虫食いが起きやすいので必ず防虫剤と一緒に保管します。バケットハットなども汗がついている可能性が高いので、太陽の光が当たらない通気性の良い場所に置いておきましょう。紫外線と汗が反応すると色あせや汗染みの原因となります。
ハットのお手入れ方法や洗濯方法、洗い方について
ハットのお手入れ方法について
ハットのお手入れ方法は、ブラッシングで簡単な汚れやほこりなどを取り除くのが基本です。ハットの内側の汚れについては、ファンデーションなどで汚れた場合は、軽いものであれば消しゴム、ひどい場合はベンジンなどの有機溶剤を使用するととれることがあります。(必ず目立たない場所でテストしてからおこなうこと。) 汗などで汚れた場合はアルコールなどのスプレーで対応するか、ライナーテープなどであらかじめ汚れを予防しておくのが良いでしょう。
ハットの洗濯方法、洗い方について
まずは帽子のタグについている洗濯表示を確認しましょう。洗濯可能のマークがついているハットの洗い方に関しては、型崩れをさけるためにも手洗いで洗うのがおすすめです。洗濯機で洗濯可能なハットもありますが、帽子の場合はやはり手洗いが望ましいです。洗濯洗剤を入れたぬるま湯でそっと洗いましょう。中折れハット・ソフトハットはウールフェルト素材でつくられていることが多いので洗濯不可な場合が多いです。上記のお手入れ方法のようにアルコールスプレーなどで対応しましょう。
帽子の洗濯方法、クリーニング、洗い方は?洗えない場合のお手入れ方法は?
雨の日による型崩れや直し方について
ハットで注意したいのは雨の日です。サファリハットなど布帛(ふはく)を使用したハットは特に問題ないのですが、ペーパーハットやフェルトハットなどは糊(のり)をつけて、型を固めて仕上げた帽子が多いために、雨に濡れてしまうと型崩れを起こしてしまう場合があります。
特に一度水に濡れて型崩れしたペーパーハットは、ほぼ元通りになりません。 万が一、雨や水に濡れてしまった場合の型崩れの直し方は、タオルなどでできるだけの水気をとって、なかに新聞紙などを入れて再度かたちを整えて乾かすのが良いです。
それでもなおらない場合や、そのまま放置してしまった場合は、帽子専門のクリーニング店に相談するのが良いでしょう。通常のクリーニング店であれば、プレスといわれる帽子の型を入れ直す機械がない場合もあるので、なるべく専門で帽子を扱っているところを探しましょう。サファリハットでなく、型入れしたハットは自分で洗濯するのは危険なので、まず避けてください。
コーディネートやヘアアレンジについて
ハットは帽子のジャンルの中で、一番フォーマルな印象が強い帽子です。特に中折れハットをはじめとしたフェルトハットなどは結婚式や正式な場所でかぶるのに適しています。夏であれば白のタキシードに白のパナマハットなどもよく似合います。
一昔前はハットはボルサリーノなどのブランドに代表されるように、メンズのイメージが強く、中折れハットは男性、女性はキャペリンなどのハットという印象がありましたが、近年はレディースでも中折れフェドラハットやボーラーハットをかぶることも多く、おしゃれコーディネートのアクセントに取り入れられることも多くなりました。フェドーラハットはマニッシュ(男性的な)ハットとして呼ばれることもあります。
ハットをかぶったときの髪の毛の扱いに困るという話もよく聞きますが、前髪はそのままかぶっても良いし、ハットの中に入れ込んであみだかぶり(後ろ側に倒してかぶるかぶり方)にしても良いです。斜めにかぶるなどアレンジもいろいろとできるのがハットの面白いところです。






