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サイズ・色・帽子ブランドの種類が春夏秋冬で豊富な老舗のメンズ、レディース帽子通販専門店ライオンドウです。今回のブログは、「ハンチング帽・鳥打ち帽とは?その発祥や由来にについて」について書きたいと思います。
~目次~
ハンチング帽・鳥打ち帽とは?
ハンチング帽・鳥打帽とは、通常のベースボールキャップにくらべてクラウン(頭部)が低めで前方にとがったシルエットラインの帽子です。最近ではレディースにも人気が出てきていますが、昔は紳士の帽子として定番のかたちでした。

ハンチング帽の発祥とその由来について
ハンチング帽の発祥は、19世紀半ばのイギリス(英国)とされています。英語で「ハンチング」は、「Hunting 」と書き「狩猟」といった意味があります。当時は貴族が狩猟や乗馬といった動きをともなうシーンでかぶっていたことから、ハットにくらべてスポーティーなシルエットになっています。その後は実用的な帽子であったために広く庶民にも広がっていきました。
現在ではそうした流れの歴史から、ゴルフシーンなどでもかぶられることがあります。 ハンチングキャップと言われるように、ここから派生したものがベースボールキャップであり、またフランスなどでかぶられるハンチングはキャスケットとよばれるようになりました。もともとはハンチングとキャスケットはほぼ同じようなものです。
日本の鳥打ち帽の由来について
日本では、上記のイギリス(英国)でかぶられていたハンチング帽が鳥打ち帽と呼ばれるようになりました。狩猟用という意味合いであったハンチングが、日本では鳥を打つときの帽子として鳥打帽とよばれるようになったことが鳥打ち帽の由来です。
昔は商人や職人、刑事、新聞記者といった職業の人に多くかぶられるような帽子でした。ひと昔前にはおじさんのかぶる帽子というイメージもありましたが、現在では、メンズだけでなく、レディースにもかぶられるファッションアイテムとなりました。 ハンチングの愛好者の幅は広がっています。ニューヨークのセレブからお笑い芸人まで。そのためか地区別に見ると、日本ではやや関東より関西(特に大阪)で愛好者が多いように見受けられます。
年齢層も幅広く20代から60代以上と年齢も様々です。数十年にわたる長年の愛好者がいるのも特徴的な帽子です。 ハンチングはイギリスやイタリアの質の良い高級生地で仕立てたクラシックな定番もので何十年とかぶる人もいます。かたちも少しずつ変化はしていますが、基本的なかたちは大きく変わらないためです。スーツなどにあわせてオーダーメイドで仕立てるという方法もおすすめです。
ハンチング帽・鳥打ち帽のかぶり方・服装について
ハンチング帽・鳥打ち帽のかぶり方は、通常ツバを前にしてかぶりますが、近年はツバを前と後ろを逆にした「後ろかぶり」といったかぶり方もされるようになりました。カンゴール(kANGOL)のバックトゥフロント(BACK TO FRONT)などがその例です。 ハンチングは、フェルトハットなどのように紳士的でフォーマルなイメージがあるので、似合う服装はジャケットのようなものから、カジュアルな服装までコーディネートの幅は広いです。ハンチング帽・鳥打ち帽は、もともとは狩猟用であるので、スーツには似合わないとされていましたが、近年ではスーツに合わせてかぶる人もいるようです。
ハンチング帽・鳥打ち帽のサイズについて
ハンチング帽・鳥打ち帽のサイズ感については、ピッタリと合うものをチョイスしたいところです。近年では比較的アジャスターがついているものが多いためサイズ調節はできることは多いですが、帽子の構造上アジャスターがついていないクラシカルなスタイルのものもあるので、その場合はきちんとしたサイズのものを探してみてください。61cmなど比較的大きいサイズのハンチングも見かけるようになりました。
ハンチング帽・鳥打ち帽とキャスケットの違いについて
ハンチング帽・鳥打ち帽とキャスケットの違いは、ハンチング帽・鳥打ち帽がイギリスの狩猟用の帽子としてつくられたのに対し、キャスケットはフランスで発祥した帽子になります。キャスケットはのちにアメリカなどでニュースペーパーボーイ(新聞売り)の帽子としてかぶられるようになります。主な違いはハンチングがスリムな縦長のシルエットに対して、キャスケットは4枚はぎ、8枚はぎなどクラウン(頭部)に丸みを帯びたかたちが多いです。ハンチング帽・鳥打ち帽とキャスケットの違いは、日本では明確にわけられることがありますが、海外においてはほぼ同じとして扱われることも多いそうです。
ハンチング帽・鳥打ち帽とベレー帽の違いについて
ハンチング帽・鳥打ち帽とベレー帽の違いは、ハンチング帽・鳥打ち帽がツバ(ひさし)があるのに対して、ベレー帽はツバ(ひさし)がついていないかたちの帽子になります。カンゴールの504のハンチングなどは、ツバがついているためにハンチングの種類に分類されることが多いですが、シルエットが丸みを帯びていてベレー帽のような風合いがあります。
ハンチング帽・鳥打ち帽に使われる素材について
ハンチングで使われる素材で人気のあるものには下記のようなものがあります。
綿・コットン
ハンチング帽・鳥打ち帽に使われる素材で綿・コットン素材は定番で人気のあるかたちです。綿やコットン素材はオールシーズンかぶれるものも多く、手洗い可能な場合もあるので使い勝手がよいものが多いでしょう。
キャンバス・帆布
ハンチング帽・鳥打ち帽に使われる素材でキャンバス・帆布素材はしっかりとして丈夫な質感で人気があります。使うほどに馴染んでいく素材でもありますので、長くかぶることが多いハンチングには適しています。
デニム
ハンチング帽・鳥打ち帽に使われる素材でデニム素材は、キャンバス・帆布素材と並んで相性の良い素材になります。使い込むと色落ちや経年劣化が楽しめるのでおすすめです。
麻・リネン・ジュート
ハンチング帽・鳥打ち帽に使われる素材で麻・リネン素材もよく使われます。特に綿麻素材など100%麻素材でない素材でハンチングに使われる場合もあります。さらりとした質感と涼しさがポイントになります。ジュート素材はややごわついたタフな質感ですが春夏には良い素材です。
メッシュ
ハンチング帽・鳥打ち帽に使われる素材でメッシュ素材も増えてきています。通気性がよく蒸れにくいのがポイントになります。
革・レザー
ハンチング帽・鳥打ち帽に使われる素材でレザーも人気の素材です。革・レザーもかぶるほどに馴染みが出てきますので、長期的にかぶることが多いハンチングには良い素材です。かぶるうちにできる傷なども楽しみましょう。
ウール
ハンチング帽・鳥打ち帽に使われる素材でウール生地は秋冬のシーズンでは定番の素材です。ウールの暖かさがありますが、虫食いを避けるために防虫剤が必要など保管時に注意が必要です。
ハンチング帽・鳥打ち帽の代表的なかたち・種類について
ハンチングのかたちや種類で主に見分ける特徴としてはクラウンといわれる頭部に何枚の生地パネルを使用したかという枚数の差に注目します。生地の枚数が多いほど頭にフィットしやすくなるといわれています。
プロムナード
プロムナードは、木型などの型に入れて成型したハンチングです。主な特徴は継ぎ目が少なく曲線のシルエットが美しいのが特徴です。カンゴールの「トロピック504」「ウール504」などもプロムナードのひとつといえます。
カンゴールハンチング ウール504/KANGOL WOOL 504
カンゴールの代表的なかたちであるウール504のハンチングです。ベレー帽のようにしてかぶるのがトレンドになっています。ウール特有の素材感もいいです。
モナコハンチング・アイビーハンチング
モナコハンチング・アイビーハンチングは、主にトップが1枚の生地でできたハンチングです。モナコハンチングとアイビーハンチングの明確な差の定義はありません。モナコハンチングよりアイビーハンチングの方がやや小ぶりで細長いとする説などもありますが、そもそもモナコハンチングは日本だけの呼称であるという説もあり、使用に大きな差は見られないように思われます。サイドにベルトをつけることによってサイズ調節できるものなどもあります。
4枚はぎのハンチング
4枚をどのように裁断するかによって仕上がりが大きく変わります。一般的に人気なのは縦4つにわけたかたちですが、縦横十字にわけたかたちも存在します。
ミルスペックハンチング・ネオ
パウダータッチなキャンバス生地を使ったハンチングです。製品洗い加工を施して、自然なユーズド感に仕上げています。サイドのパーツには絶妙なダーツを入れて立体的で頭になじむシルエットになっています。
5まいはぎのハンチング
4枚はぎのハンチングよりもフィット感が増します。有名なかたちではニューヨークハットのスタンダードな1900型といわれるかたちがあります。
6枚はぎのハンチング
6枚はぎになるとキャスケットなどでもよく使われています 。ハンチングとキャスケットの明確な違いもないですが、キャスケットの方がトップがゆったりとしたシルエットであることが多いです。
7枚はぎのハンチング
前方はすっきりとしたデザインながら後方部はフィット感があるので人気のあるかたちになります。
7ハンチングポッシ
8枚はぎのハンチング
こちらも6枚はぎのようにキャスケットでもよく使われるかたちです。キャスケットとハンチングの明確な違いはありませんが、キャスケットの方がややトップにボリュームがあります。

アルマジロハンチング・エスカルゴハンチング
非常にいろいろな名前で呼ばれることが多いですが、後頭部あたりが何層かの切り返しになっていてフィット感があるのが特徴です。

ハンチング帽・鳥打ち帽の似合う人や顔の形について
ハンチング帽・鳥打ち帽の似合う人や顔の形は、面長の顔の形の人や卵型の顔の形の人などです。面長の顔の人はツバの向きや形で顔の長さとのバランスをとると良いでしょう。
ハンチング帽・鳥打ち帽のかぶられるシーン
ゴルフ
ハンチング帽・鳥打ち帽のかぶられるシーンでゴルフは代表的なところです。ハンチング帽はイギリス(英国)で発祥したとされていますが、ゴルフもまたイギリス(英国)で発祥したとされていて相性は良いです。ツバがついて日除けになり、サングラスなどに似合うのもポイントです。
釣り・フィッシング
ハンチング帽・鳥打ち帽のかぶられるシーンで意外とかぶる人が多いのが釣りやフィッシングでの場面です。船に乗る場合は水に濡れますので、ポリエステル製や防水のハンチングがおすすめです。
ダンス
ハンチング帽・鳥打ち帽のかぶられるシーンでダンスも挙げられます。ブレイクダンスの有名な女性ダンサーがカンゴールのハンチングをかぶられていましたが、レディースにも人気の帽子となってきています。




