~目次~
- 1 ハンチング帽・鳥打ち帽とは?
- 2 ハンチング帽・鳥打ち帽のかぶり方・服装について
- 3 ハンチング帽・鳥打ち帽のサイズについて
- 4 ハンチング帽・鳥打ち帽とキャスケットの違いについて
- 5 ハンチングの代表的なかたち・種類
- 5.1 プロムナード
- 5.1.1 カンゴールハンチング ウール504/KANGOL WOOL 504
- 5.1.2 モナコハンチング・アイビーハンチング 主にトップが1枚の生地でできたハンチング。モナコハンチングとアイビーハンチングの明確な差の定義はない。モナコハンチングよりアイビーハンチングの方がやや小ぶりで細長いとする説などもあるが、そもそもモナコハンチングは日本だけの呼称であるという説もあり、使用に大きな差は見られないように思われる。サイドにベルトをつけることによってサイズ調節できるものなどもある。 4枚はぎのハンチング 4枚をどのように裁断するかによって仕上がりが大きく変わります。一般的に人気なのは縦4つにわけたかたちですが、縦横十字にわけたかたちも存在します。 ミルスペックハンチング・ネオ
- 5.2 5まいはぎのハンチング
- 5.3 6枚はぎのハンチング
- 5.4 7枚はぎのハンチング
- 5.5 8枚はぎのハンチング
- 5.6 アルマジロハンチング・エスカルゴハンチング
- 5.7 ゼブラハンチング・ジュート
- 5.1 プロムナード
ハンチング帽・鳥打ち帽とは?
かつては狩猟帽としてかぶられた帽子
ハンチングとは狩猟用としてイギリスでかぶられるようになった帽子である。もともとが狩猟や乗馬といった動きをともなうシーンでかぶられていたことから、ハットにくらべスポーティーなシルエットになっている。現在ではゴルフシーンなどでもかぶられることがある。 ハンチングキャップと言われるように、ここから派生したものがベースボールキャップであり、またフランスなどでかぶられるハンチングはキャスケットとよばれるようになった。もともとはハンチングとキャスケットはほぼ同じようなものである。
職業によってかぶりわけられた帽子
日本では鳥打ち帽と呼ばれ、昔は商人や職人、刑事、新聞記者といった職業の人に多くかぶられるような帽子であった。ひと昔前にはおじさんのかぶる帽子というイメージもあったが、現在では、メンズだけでなく、レディースにもかぶられるファッションアイテムとなった。 ハンチングの愛好者の幅は広い。ニューヨークのセレブからお笑い芸人まで。そのためか地区別に見ると、日本ではやや関東より関西(特に大阪)で愛好者が多いように見受けられる。年齢層も幅広い。20代から60代以上と年齢も様々。数十年にわたる愛好者がいる。 ハンチングはイギリスやイタリアの質の良い高級生地で仕立てたクラシックな定番ものであれば何十年とかぶれる。かたちも少しずつ変化はしているが、基本的なかたちは大きく変わらないためだ。そのためスーツなどにあわせてオーダーメイドで仕立てるという方法もおすすめではある。
ハンチング帽・鳥打ち帽のかぶり方・服装について
かぶり方は通常、ツバを前にしてかぶるのであるが、近年はツバを後ろ前を逆にした後ろかぶりといったかぶり方もされるようになった。カンゴール(kANGOL)のバックトゥフロント(BACK TO FRONT)などが例である。 ハンチングはフェルトハットなどのように紳士的でフォーマルなイメージがあるので、似合う服装はジャケットのようなものから、カジュアルな服装までコーディネートの幅は広い。
ハンチング帽・鳥打ち帽のサイズについて
サイズ感については、ピッタリと合うものをチョイスしたい。比較的アジャスターがついているものが多いため調節はできるが、帽子の構造上、アジャスターがついていないものは、サイズテープなどでの調節は難しいからだ。
ハンチング帽・鳥打ち帽とキャスケットの違いについて
ハンチング帽・鳥打ち帽はイギリスの狩猟用の帽子としてつくられたのに対し、キャスケットはフランスで発祥した帽子である。キャスケットはのちにアメリカなどで新聞売りの帽子としてかぶられるようになる。主な違いはハンチングがスリムな縦長のシルエットに対して、キャスケットは4枚はぎ、8枚はぎなど丸みを帯びたかたちが多い。
ハンチングの代表的なかたち・種類
ハンチングのかたちや種類で主に見分ける特徴としてはトップの部分にいくら生地を使用したかという枚数の差である。生地の枚数が多いほど頭にフィットしやすくなる。
プロムナード
木型などの型に入れて成型したハンチング。主な特徴は継ぎ目が少なく曲線のシルエットが美しい。カンゴールの「トロピック504」「ウール504」などもプロムナードのひとつといえる。
カンゴールハンチング ウール504/KANGOL WOOL 504
カンゴールの代表的なかたちであるウール504のハンチング。ベレー帽のようにしてかぶるのがトレンド。ウール特有の素材感もいいです。
モナコハンチング・アイビーハンチング
主にトップが1枚の生地でできたハンチング。モナコハンチングとアイビーハンチングの明確な差の定義はない。モナコハンチングよりアイビーハンチングの方がやや小ぶりで細長いとする説などもあるが、そもそもモナコハンチングは日本だけの呼称であるという説もあり、使用に大きな差は見られないように思われる。サイドにベルトをつけることによってサイズ調節できるものなどもある。
4枚はぎのハンチング
4枚をどのように裁断するかによって仕上がりが大きく変わります。一般的に人気なのは縦4つにわけたかたちですが、縦横十字にわけたかたちも存在します。
ミルスペックハンチング・ネオ
パウダータッチなキャンバス生地を使ったハンチング。製品洗い加工を施して、自然なユーズド感に仕上げました。サイドのパーツには絶妙なダーツを入れて立体的で頭になじむシルエットになっています。
5まいはぎのハンチング
4枚はぎのハンチングよりもフィット感が増す。有名なかたちではニューヨークハットのスタンダードな1900型といわれるかたちがある。
6枚はぎのハンチング
6枚はぎになるとキャスケットなどでもよく使われている 。ハンチングとキャスケットの明確な違いもないですが、キャスケットの方がトップがゆったりとしたシルエットであることが多いです。
7枚はぎのハンチング
前方はすっきりとしたデザインながら後方部はフィット感があるので人気のあるかたち。
7ハンチング・ラべ・デニム/7 HUNTING DENIM
8枚はぎのハンチング

ムーン・ニュースボーイ・8パネルハンチング
こちらも6枚はぎのようにキャスケットでもよく使われるかたち。キャスケットとハンチングの明確な違いはないが、キャスケットの方がややトップにボリュームがある。
アルマジロハンチング・エスカルゴハンチング
非常にいろいろな名前で呼ばれることが多いが、後頭部あたりが何層かの切り返しになっていてフィット感がある。
ゼブラハンチング・ジュート

ゼブラハンチング・ジュート
ジュート麻の夏らしい素材を使ったハンチングです。立体的パターンで後頭部を包み込むようなデザイン。帽子の高さが12cmの深めで安定したかぶり心地です。