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サイズ・色・帽子ブランドの種類が春夏秋冬で豊富な老舗のメンズ、レディース帽子通販専門店ライオンドウです。今回のブログは、「キャスケットとは?お洒落なかぶり方や洗い方は?」について書きたいと思います。
~目次~
キャスケットとは?
キャスケット(仏:CASQUETTE、英:CASKET)とは、ハンチングの一種で主にフランスでかぶられていた帽子です。英語の読み方ではカスケットとも言います。主な特徴としては2枚、4枚、6枚、8枚などの生地で構成されたトップにツバ(ひさし)がついたものになります。特に多いかたちは6枚か8枚はぎのもので、トップにボリュームと丸みがあるタイプになります。
キャスケットは新聞売り、パン屋の少年のかぶる帽子だった?
キャスケットの種類で、ニュースボーイキャップやペーパーボーイキャップといった呼ばれ方をするキャスケットがありますが、その昔アメリカでキャスケットは新聞売りの少年がかぶる帽子として流行しました。ベイカーボーイキャップ、またはベーカーボーイキャップと呼ばれるキャスケットもパン屋で働く少年がかぶるキャップとされました。トップのボリューム感に若干の違いがあります。基本的なかたちは同じで19世紀から20世紀初頭には労働者や下級層の間で広くかぶられました。

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キャスケットの特徴について
キャスケットはそのはぎの枚数が増えることによって丸みが出てくるのが特徴です。はぎ(生地のパネル)の縦の長さが長くなるほど大きなトップとなっていくので、深さも増してきます。帽子ブランドであるニューヨークハット(NEW YORK HAT)のアップルキャスケットなどは、トップが大きいことで有名です。キャスケットは、以前はレディースの印象が強いアイテムでありましたが、近年はメンズにも人気のアイテムです。ハリスツイードを使用したトラッドなアイテムなどもあり、ファッションの幅は広がっています。
キャスケットはすっぴん隠しとして最適?
キャスケットは、ツバが適度にあり、クラウン(頭部)にボリュームがありますので、顔を隠しやすくてすっぴん隠しに最適です。特につば広のキャスケットを選ばれるとより顔が隠れますのでおすすめです。
キャスケットに使われる素材について
キャスケットで使われる素材で人気のあるものには下記のようなものがあります。
綿・コットン
キャスケットに使われる素材で綿・コットン素材は定番で人気のあるかたちです。綿やコットン素材はオールシーズンかぶれるものも多く、手洗い可能な場合もあるので使い勝手がよいものが多いでしょう。
キャンバス・帆布
キャスケットに使われる素材でキャンバス・帆布素材はしっかりとして丈夫な質感で人気があります。使うほどに馴染んでいく素材でもあります。
麻・リネン・ジュート
キャスケットに使われる素材で麻・リネン素材もよく使われます。綿麻素材など100%麻素材でない素材でキャスケットに使われる場合もあります。さらりとした質感と涼しさがポイントになります。
革・レザー
キャスケットに使われる素材でレザーも人気の素材です。革・レザーもかぶるほどに馴染みが出てきます。かぶるうちにできる傷なども楽しみましょう。
ウール
キャスケットに使われる素材でウール生地は秋冬のシーズンでは定番の素材です。ウールの暖かさがありますが、虫食いを避けるために防虫剤が必要など保管時に注意が必要です。
ニット
ニットキャスケットという呼ばれ方が浸透するくらいニット素材のキャスケットは人気になってきています。伸縮性があってかぶりやすいのでおすすめの素材になります。
キャスケットとハンチングの違いについて
キャスケットとハンチングの違いは、もともとが同じようなかたちから派生しているので大きく差はありません。キャスケットはフランス(仏国)で発祥した帽子で、ハンチングはイギリス(英国)で発祥した帽子といった違いがあります。典型的なもので比較すると、ハンチングが3枚はぎなどのトップで、スリムでスポーティーな印象にくらべて、キャスケットは6枚はぎや8枚はぎのトップで丸みを帯びて、ふっくらとしたシルエットが特徴的です。キャスケットとハンチングの違いにこだわるのは、日本特有とも言われていて海外ではほぼ同じ扱いであるとも言われています。
キャスケットとワークキャップの違いについて
キャスケットとワークキャップの違いは、トップの部分に違いがあります。キャスケットは丸みを帯びたトップですが、ワークキャップは円筒形の天井が平らなトップであることが多いです。ただし、エンジニアワークキャップなどはやや丸みを帯びているので、一見キャスケットとの違いがわかりにくくなっています。ハンチング、キャスケット、キャップはそれぞれ同じようなものから派生しているので、その違いは明確にわかりにくくなっています。
キャスケットとベレー帽の違いについて
キャスケットとベレー帽の違いは、主にツバ(ひさし)があるかないかの違いになります。ベレー帽には基本的にツバ(ひさし)はありません。近年はキャスケットのツバのある前側を後頭部にもってきて逆さにしてベレー帽のようにするかぶり方もあるのでクラウン(頭部)の違いはあまりない帽子もあります。ベレー帽みたいなやつとして認識されているのはキャスケットのことであったりします。(伝統的なバスクベレーなどはウール生地を型入れしてつくるので見た目は平らでキャスケットとの違いは大きいと思います)
キャスケットのお洒落なかぶり方について
キャスケットのかぶり方は、トップの大きさが大きく深いタイプは、耳まで隠してかぶることもありますが、トップが小さく浅いタイプは耳を出してかぶります。男性であればキャップなどのように目深にかぶる方がかっこいいですが、女性の場合はあみだにかぶって少し顔を見せるようなかぶり方の方が明るくかわいい感じになります。
最近ではキャスケットのお洒落なかぶり方の一つとして、前と後ろを逆にかぶるバック・トゥ・フロントというかぶり方がカンゴール(KANGOL)を中心に広がっています。つばが後ろになり、トップが大きいのでベレー帽のような印象になります。キャスケットはベレー帽と同じくクラウン(トップ部分)のボリュームを左右前後にずらすことによって帽子の表情や見え方が異なります。
キャスケットの似合う人や顔の形について
キャスケットは、丸みのあるシルエットやトップにボリュームがあるタイプであれば、丸顔の人や卵型の顔の人に似合います。キャスケットの形によっては、面長の人や四角顔、ホームベース顔といった顔の形の人にも似合うことはありますが、丸みのあるシルエットが多いので顔の輪郭とのバランスに注意してください。
キャスケットの洗い方や保管方法について
キャスケットのツバ部分は汗染みに注意
キャスケットはキャップなどと同じように、ツバとクラウン(頭部分)の接合部分に汗染みができることがあります。ひたいの部分にかいた汗が染み込んで、太陽からの紫外線と化学反応をおこして汗染みや黄ばみになってしまったり、汗によるダメージで素材を傷めてしまうことがあります。
キャスケットのお手入れ方法は?ファンデーション汚れなど
キャスケットは、女性の場合ファンデーション汚れなどが気になると思われます。ライナーテープなどの汗取りシートをあらかじめキャスケットのスウェットバンド部分に貼っておくことで、ファンデーション汚れの防止や未然に汗が染み込むのを防ぐことができます。汚れたら取り外して洗濯します。
水に濡らして固くしぼったタオルでこまめにファンデーションや汗のついた部分を拭いたりすることも大事です。汗が帽子を汚してしまう原因となるので、できるだけ汗が帽子に染み込んでしまう前に拭きとりましょう。ファンデーションの汚れが強い場合は、ベンジンなどの有機溶剤で拭きとる方法もあります。
アンチバクテリアスプレーなどのスプレーや市販のアルコールスプレー、消臭スプレーなどで消毒することもキャスケットのケアにつながります。(スプレーをかける場合はまずは裏地などで目立たないところでテストしてからにしてください。)
キャスケットの洗い方や干し方は?洗濯の仕方は?
キャスケットの洗い方は、洗濯機に入れるのではなく、おけなどにぬるま湯とおしゃれ着用の洗剤や中性洗剤を入れて手洗いするのが良いでしょう。しっかりとすすいで洗剤を落とした後は、日陰で風通しの良い場所で、中にビニールなどの詰め物をしてかたちを整えて干すのが良いでしょう。洗濯バサミでつるす干し方は、型崩れの原因になるので、やめたほうがいいでしょう。
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キャスケットの収納や保管方法は?
キャスケットの収納や保管方法は、直射日光の当たらない風通しの良い場所がおすすめです。キャスケットはクラウン(頭部)にボリュームがあってシルエットの美しさが特徴です。タオルなどの詰め物をして、型崩れを防ぎながらなるべく平置きで保管しましょう。





